11月に迫る米大統領選挙は、民主党のハリス副大統領の母親が生まれたインドでも注目を集めている。女性としてだけでなく、インドにルーツがある米国人として初の大統領になるのか――。
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ハリス氏は8月22日、大統領選に向けた民主党の党大会での演説の冒頭、母親シャマラさんのエピソードを語った。
「乳がん治療の科学者になるとの夢を抱き、母は19歳でインドから米国のカリフォルニアに1人で渡った」
選挙戦に挑む自分自身を奮い立たせるかのように、母はタフで勇敢な女性だったと語り、「不正義に対して文句を言わず、(改善するために)行動しなさい」と教えられたという。
インド南部チェンナイ近郊に住むシャマラさんの妹、サララさん(80)は、堂々と演説するめいっ子の姿に目を細めた。
「姉(ハリス氏の母)が『米国に行きたい』と家族に伝えたのは、進学用の奨学金をもらえると分かってから。大使館への連絡も手続きも自分で済ませていた。家族全員が驚いたけど、すごく自立した姉だった」と振り返る。
名前に込められたインドとの絆
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